このところ蒸し暑い陽気が続きますね。
みなさん熱中症対策は万全ですか?
7月になると熱中症が急激に増加し、6月の3倍も多く発症例が増える事が知られています。
熱中症は注意すれば防ぐことができますが、少しの油断で命を落とすこともあり、一生後悔することにもなり兼ねません。
以下に注意するポイントを簡単にまとめておきます。
室内での発症が意外と多い
『熱中症』は炎天下でのお散歩や運動中、車内への放置が代表的な原因として知られていますが、実は室内でのお留守番中に発生することも多いです。アニコム損保さんのアンケート調査では67%が室内で発生していました。
仕事などで日中留守にする際はこの時期は必ずエアコンを入れ、陽の当たる窓際などにケージを置くのは避けましょう!
また、猫ちゃんも押入れなどの狭い所に入ったまま気づかれず、「帰宅したら熱中症でぐったり」という事もあります。ワンちゃん程は熱中症に罹りにくいですが注意が必要です。
どんな症状?
1:パンティング(浅く速い呼吸)が続く
ワンちゃんは汗をかく事ができないので、体の熱を呼吸で発散します。そのため、体温が上がると浅く速い呼吸(パンティング)になります。涼しい場所で休んでもパンティングが治まらない場合は熱中症になりかけているサインです。出来るだけ体を冷やしてあげましょう。
2:流涎(よだれ)、食欲不振、嘔吐、下痢
水も飲めないようになると脱水が進行し、病態がさらに進んでしまいます。これらの症状が出たら早めに動物病院を受診しましょう。
3:ぐったりして起き上がれない、意識がはっきりしない
脱水が進行し、ショック状態である可能性があります。このレベルの症状は一刻も早く病院を受診しないと命を落とす危険があります。
熱中症になりやすい子
1:短頭種(パグ、フレンチブルドッグ、シーズー、チワワなど)
2:心臓、呼吸器の病気を抱えている
3:高齢犬
4:興奮しやすい子
上記に該当するワンちゃんは特に注意が必要です。
対策方法
部屋のクーラーをつけておく、飲み水を欠かさない、日中のお散歩を避けるなど日頃注意しておけば避ける事ができます。雨の日など人間にとっては涼しいと思われる日でも今の時期は留守中はエアコンが必須です。
熱中症予防には冷却と水分補給が重要です。お散歩に行く際は保冷剤を首やお腹に巻くと効果的です。スポーツ飲料などを2倍程に薄めて飲ませるとミネラルの補給にもなります。ぐったりしている場合は冷やしながら近くの病院に向かって下さい。